CHARMのミッション ―現状とめざすところー
CHARMは日本に住んでいるすべての人が健やかに生活できるように、外国籍住民、HIVなどの疾患を持つ人たち、医療者、市民などが力を合わせて行動する団体です。国籍、言語、セクシュアリティーや疾患の有無に関わらず人が尊重される社会をめざしています。
CHARM設立から20年の時が経ち、街中のコンビニや介護施設、地方では農場や工場など、どこにいても外国人と出会うようになりました。日本で暮らす外国人が安心して医療を受けるにはまだ課題が山積みです。
自治体や医療機関では、日本語がわからないのは自己責任という考えがまだ強く、日本語以外の言葉を解する人を想定した仕組み作りは発展途上です。日本語以外の言葉による意思疎通を助ける仕組みが十分にできておらず、申し出がない限り利用にはつながらないため、ことばが壁となり制度を知らないために利用できていない外国人が少なくありません。
HIV感染症は薬の開発と手厚い医療により死に至る病ではなくなりました。しかし、HIVなどの感染症やセクシュアリティーに対する社会の偏見は、まだ存在しており、社会全体の理解が進むことが必要です。
CHARMは自治体、保健所、医療機関で外国人が相談や診療を受けることができる環境を築いていくため、これらの機関、そして外国人支援団体と協働し、制度を作っていきます。
